主人公ハイジ!天真爛漫で周囲を明るくなごませていった!

アルプスの少女ハイジって題名聞いただけで、何だか明るくなれそうです。主人公ハイジはまさしく天真爛漫で、とても両親を亡くした子供だなんて思えません。
1歳で両親を亡くし、母方の妹デーテに育てられたハイジですが、彼女はどちらかといえばよそに預けられることが多く、住んでる場所も安定していないって感じでした。
現代の様に保育園があるわけではないので、本当に他人の家で過ごすことの多かったハイジですが、彼女は小さい割にはすぐに人に慣れる所があります。人見知りをしない子供と言った方がいいでしょうね。
5歳になって、デーテがフランクフルトに就職口を見つけ、父方の祖父に当たるアルムおんじの所へハイジは行くことになります。でも村人たちが恐れているアルムおんじと噂されても、ハイジはそんなこと全然気にはしていませんでした。
寧ろおじいさんと会うのを楽しみにしていました。アルムおんじは70才で、一番最後にハイジを見たのは赤ちゃんの時でした。ですから5歳に成長したハイジに会うのは4年ぶりのことです。デーテに連れられて急に現れたハイジに、アルムおんじは戸惑います。
ですが村人たちが怖いと恐れているのに、ハイジはマイペースで「おじいさん!」と親しみを持つようになり、一方のアルムおんじもそんな明るいハイジに対して心開き、すぐに2人は仲良く暮らし始めます。
ハイジはアルムおんじにとっては、実の孫、そして息子の子供です。血がつながっているので、可愛くないはずはありません。段々2人はお互いにかけがえのない存在となっていきました。
冬になって、ハイジはペーターのおばあさんに会いに行きます。ペーターのおばあさんが目が不自由だと聞くと、ハイジはまるで自分のことの様に泣きだします。おばあさんは「お前は何て優しい子なんだろうねえ。」と誉めます。ここでもハイジの優しさが伝わり、ペーターのおばあさんもやがてハイジを愛するようになります。
ハイジに出会えたことで、生きて行く喜びを見つけたペーターのおばあさんですが、でもペーターの方が実孫なのに、ペーターでは頼りなかったことになりますよね!そういえばおばあさんは、ペーターのことに関しては「あの子は言葉が少ないからね。」と言っています。
男の子って女の子ほどしゃべりませんからね。
やはりハイジにとってアルプスの山々は彼女の故郷です。沢山のヤギ、犬のヨーゼフは人間同様、友達なのです。子ヤギの雪ちゃん、あとりなど最初に出会った時からもう友達にしています。
そしておじいさんの家で飼っているヤギのシロとクマは、大切な家畜でもあり、やっぱり友達でもあるのです。ハイジが来てからシロとクマもすぐにハイジに懐いています。
おじいさんと暮らすようになってから、山での厳しい暮らしを学んでいくハイジです。その他おじいさんと一緒にチーズを作ったり、ヤギの乳しぼりや口笛を覚えるなど、ハイジはまさしく山の暮らしが似合っている女の子です。
おじいさんの頑なな性格を直していったのも、ハイジです。彼女は本当に周囲を明るくさせ、和ませてくれる優しい性格の持ち主です。