アルプスの少女ハイジの産みの親!ヨハンナスピリってどんな作家?

執事ロッテンマイヤーさん!ハイジには理不尽なことばかり言っていた

フランクフルトのクララのゼーゼマン家をしきっている女性と言えば、執事のロッテンマイヤーさんです。ハイジが来てから、彼女は何かと厳しくハイジを叱ってばかりいました。
ハイジにして見れば、とんでもない大人の存在と言えますが、ロッテンマイヤーさんはゼーゼマン家の家事全般を取り仕切っている執事です。では執事ってどんな仕事をする人なんでしょうか?
ハイジ・クララの時代の執事は、大金持ちのお屋敷に仕える使用人の中でも一番上の立場のことを言い、監督責任者でもあります。ですから執事はお屋敷で働く使用人たちを常に厳しくしつけなくてはなりません。案外責任の重い仕事です。
ロッテンマイヤーさんは、クララに対しては「お嬢様」と呼んでいましたので、母親の代わりをしているわけではありません。
それにハイジのことを「アーデルハイト」と呼んでいます。これは何故なんでしょう?
実はハイジの名前は、亡くなった母の「アーデルハイト」の名前を短くしたものです。ロッテンマイヤーさんがハイジに「あなたはまだ洗礼を受けてないの?」と聞くシーンがありますが、この洗礼について詳しくご紹介します。
洗礼とは教会でキリスト教の入信式を受けるときに、与えられる名前です。そのご利益を得るために、模範的聖人の名前を付けることが可能だとされています。ハイジの場合、母の名前のアーデルハイトは模範的聖人として聖書に掲載され、実名で「聖アーデルハイト」とされています。
ですからロッテンマイヤーさんがハイジを洗礼名でアーデルハイトと呼んでても、別に間違っていたわけではありません。
しかしこのロッテンマイヤーさん、ハイジがゼーゼマン家に来てから「この家はメチャメチャになるわ!」だなんてとんでもないことを何度も言います。ハイジにして見れば、いつも通りに振る舞っているのに、ロッテンマイヤーさんにとっては、ハイジの振る舞いは気に入らないのです。
ハイジがクララに楽しそうにアルプスの山での生活を話して、部屋の中で口笛を吹くと、「騒々しい!」と激しく注意します。それからハイジが教会で貰ってきた子猫を、自分が動物が嫌いだからと言って、ハイジやクララの意思を完全に無視して捨てさせるなど、大人にしては酷い仕打ちばかりします。
それにハイジがクララの大切な小鳥を籠から逃がしたりしたときには、地下室に閉じ込めたりするなど、現代の子供教育にしては完全に虐待と言えます。いくら執事でもやりすぎです。
ロッテンマイヤーさんは、何かとハイジにばかり辛く当たり、自分の築いてきたものが全部ハイジのために破壊されたと思いこんでいるのです。ですがクララの父・ゼーゼマンやおばあさまが屋敷に来たときには、さすがのロッテンマイヤーさんも、ハイジにお説教は出来ませんでした。
しかし、ロッテンマイヤーさんの仕打ちで一番酷かったのは、「山のことを思いだすことも話すこともしてはいけません。」「あなたは山のことばかり言って、お嬢様のご病気を重くさせる気なのですか?」これらのセリフです。何とも理不尽を通り越しています。
ハイジのことを思えば、彼女は懐かしい山に帰りたくて仕方ないのに、ロッテンマイヤーさんはハイジをどんどん追い詰めていることに全然気が付いていません。ですからハイジは誰にも山へ帰りたいことを打ち明けられず、とうとう病気になってしまいました。
ハイジをフランクフルトで病気にさせた一番の原因はロッテンマイヤーさんです!他の使用人たちから全く尊敬されてないので、執事失格と言ってもいいです。