兄弟の多いヨハンナ!幼少時代から小説に目覚めていた?

幼少時代のヨハンナは、スイスのチューリッヒ州のヒルツエルの田舎で育ちました。スイスののどかな自然と、美しい山々に囲まれた彼女は小さいころはかなりおてんばな少女でした。
裸足で野山を駆け回り、兄弟仲良く遊んでいました。おてんばなヨハンナのことですから、はしゃぎまくっては、擦り傷など多かったに違いありません。
でもヨハンナの育った環境って本当に素晴らしいものばかりでした。スイスの風景がそして澄んだ空気が彼女を健康な元気な子供に育ててくれたのでしょう。
ヨハンナは兄弟たちと元気に遊ぶ傍ら、母のマリガリータの作る詩によく耳を傾けていました。子供心ながらに、母の素晴らしい詩に感動を覚えていました。ヨハンナの母方の祖父は牧師で、教会で説教をしていましたから、母のマリガリータはそんな牧師であった父を素晴らしい人だと尊敬し、賛美歌もよく歌って聞かせていました。
母の綺麗な讃美歌と詩の素晴らしさを知ったヨハンナは、自分自身も詩を書くようになりました。完全に母マリガリータの影響を受けていました。
そんな時に母の友人の女性画家、男性の作家やその妹と知りあったことで、ヨハンナは本格的に仲良くなり、これが彼女の今後の人生に大きな影響をもたらすこととなります。
詩はポエムとも言われますが、書くのって実に難しいです。何をテーマにして書くべきか、まずその題材の元になるものを探さなくては書けません。
ヨハンナはどんな詩を子供時代には書いていたかは、分かりませんが、やはりスイスの素晴らしい自然を題材に詩を書いていたことでしょう。
山、青空、周囲の森や木々、牛やヤギなどの家畜たちなど、目に見えるものすべてを、彼女の持ち味を出していたことが分かります。
例えば雲なら「あの雲はまるで○○のようだ。何処へ行くの?」とか牛、ヤギなら「おいしそうに草を食べてるけど、牛さん、ヤギさんは今何を考えてるの?私とお話出来たらいいのになぁ。」みたいな調子で書いて楽しんで母に読んで聞かせていたことも考えられます。
母のマリガリータは、幼いヨハンナの詩の中に隠された才能を見出しました。「この子には何か素晴らしいものがある。本格的に色々勉強を始めれば、必ずよいことが見つかるかもしれない。」と彼女に英才教育を受けさせてやりたい、と考えるようになりました。
でもまだヨハンナは小さかったので、英才教育を受けるのは少し先になりました。
ヨハンナの隠された才能とは一体何だったのでしょう?子供の才能を見出すのって親であってもなかなか難しいものです。でもヨハンナの母マルガリータは何かを見抜いていたのです。
やはり幼いころから母自身が作った詩、そして讃美歌を歌ったり読んで聞かせてるうちに、ヨハンナは詩がいかに素晴らしいかに早くも気づいて、彼女自身母から教わることなく、自分から進んで詩を書くようになりました。
この詩を書くことが後の小説へ目覚めさせるきっかけとなりました。